コインランドリーtoseiの製品と開業費用・始め方を徹底解説

ただし「機械が良いから儲かる」わけではありません。費用の組み立てと立地、運営の手間まで含めて判断しないと痛い目に遭います。
この記事では、TOSEI製品の中身と特徴、開業費用の目安、始め方とサポート、補助金、そして失敗しないための現場目線の注意点まで、私が取材で集めた実態を交えて整理します。
TOSEI(トーセイ)のコインランドリー機器とは

TOSEIは、業務用の洗濯乾燥機やコインランドリー設備を製造・販売するメーカーです。コインランドリー経営者向けに、製品だけでなく補助金・融資・税制優遇の情報まで案内しているのが特徴です。
TOSEIとはどんなメーカーか
私が開業オーナーに取材して感じるのは、TOSEIは「機械を売って終わり」ではなく開業の前段から関わる姿勢が強いという点です。公式サイトでは、保健所への開業届の必要性や衛生措置の指導要綱まで具体的に案内しています。
たとえば「コインオペレーションクリーニング営業施設開業届」の提出が必要で、保健所による現地確認があり、届出後すぐ許可が下りるわけではないと明記されています。ここを知らずに開店日だけ先に決めて慌てる人が、実際にいます。
取り扱う洗濯乾燥機のラインナップ
製品の幅が広いのがTOSEIの強みです。用途で並べると把握しやすいので、代表的なラインナップを表にしました。
| カテゴリ | 主な製品 | 用途 |
|---|---|---|
| 洗濯乾燥機 | タッチレス/タッチパネル洗濯乾燥機 | 洗いから乾燥まで一台で完結 |
| 2段式 | ガス洗濯乾燥機 スタックコンボ | 限られた床面積で台数を確保 |
| 乾燥専用 | コイン式ガス乾燥機 | 乾燥だけ使う客の取り込み |
| 布団 | 敷ふとん専用ガス乾燥機 | 大物の布団乾燥 |
| 靴 | スニーカーランドリー | 靴専用の洗濯乾燥 |
| 仕上げ | リフレッシュスチーマー | 衣類のシワ・におい対策 |
正直に言うと、最初から全種類そろえる必要はありません。商圏に布団需要があるか、靴の客が見込めるかで取捨選択すべきです。ここは後の「立地選定」で詳しく触れます。
靴・布団・スニーカーなど特殊洗濯への対応
TOSEIは敷ふとん専用のガス乾燥機や、靴用の洗濯乾燥機(スニーカーランドリー)を用意しています。これらは「普通の洗濯機では洗いにくいもの」を取り込むための設備です。
私の取材実感では、布団と靴は単価が高く、リピートにもつながりやすい。ただし台数が少ないと回転が悪く、置いたまま遊ぶ時間が出ます。需要の裏付けがある立地でこそ効きます。
TOSEI製品でできること(機能と特徴)
機械の進化で、コインランドリーは「無人でも回る店」に近づきました。TOSEIのIoTクラウドは2020年3月から順次サービスを開始し、同年4月以降にマルチ決済や事前予約などを可能にすると報じられています。

タッチレス・タッチパネルなど操作のしやすさ
TOSEIにはタッチレス操作の洗濯乾燥機と、タッチパネル式の洗濯乾燥機があります。初めて来た客が迷わず使えるかは、回転率に直結します。
私が現場で見て効くと感じたのは、画面で手順が出るタイプ。高齢の利用者でも止まらずに進めます。説明の貼り紙を増やすより、機械側で誘導するほうが結局ラクです。
リフレッシュスチーマーや布団乾燥の仕上がり
リフレッシュスチーマーは、洗わずにシワやにおいを取りたい衣類向けの設備です。スーツやコートなど、家庭で扱いにくい物の受け皿になります。
敷ふとん専用のガス乾燥機は、ガス熱でしっかり乾かせるのが利点です。雨の続く時期に布団需要が跳ねる、という話は取材先で何度も聞きました。
省エネ・環境配慮への取り組み
乾燥はガス機が主力で、電気乾燥より短時間で乾かせる構成が多いです。中小企業経営強化税制では、対象設備の即時償却または税額控除が案内されており、設備投資の負担を抑えながら新しい機械へ更新できます。
キャッシュレス・クラウドで変わる店舗運営
無人運営の肝は、現金管理と稼働把握です。TOSEIはキャッシュレス専用決済機や集中精算システム、クラウドサービス、スマホアプリ(ランドリーDX)を用意しています。

前述のimpressの記事によると、マルチ決済やキャンペーン情報の取得、事前予約まで可能にする方向で展開されています。
専用決済機と集中精算システム
集中精算システムは、各機械への投入をまとめて一台で精算できる仕組みです。両替機やネット返金対応型の両替機もあり、現金トラブルを減らせます。
私の意見では、キャッシュレス対応は「あれば便利」ではなく、もう必須に近い。釣り銭切れや小銭詰まりのクレーム対応は、無人店ほど効いてきます。
クラウドサービスとスマホアプリでの管理
TOSEIクラウドとランドリーDXを使えば、空き状況や売上を遠隔で確認できます。スマホで「今どの機械が空いているか」を客が見られるのは、来店の取りこぼし防止になります。
オーナー側にとっては、複数店舗を一人で見るときの負担が大きく変わります。現場に行かないと売上が分からない時代ではありません。
無人運営の防犯・トラブル対策
無人店で怖いのは、盗難・いたずら・機械の停止です。クラウドで異常を早く把握し、決済をキャッシュレス寄りにして現金を減らすのが基本線です。
取材した成功店は、防犯カメラと張り紙だけでなく「困ったときの連絡先」を機械の真横に大きく貼っていました。電話一本で解決できる導線が、悪い口コミを止めます。
TOSEIでコインランドリーを始める費用の目安

ここが一番気になる部分でしょう。先に言っておくと、初期費用は機械の構成・台数・物件で大きく動くため、確定額は見積もりでしか出ません。具体的な合計額をうたう数字は、TOSEIの公開情報に確認できる形では出ていないため、ここでは創作しません。
代わりに、確認できる「使える制度」の数字は明確です。資金の組み立てはここから逆算するのが現実的です。
開業にかかる初期費用の内訳
初期費用は大きく「機械代」「内装・電気ガス給排水の工事費」「物件取得費」「届出・諸経費」に分かれます。コインランドリーは工事費の比率が高く、ガス・給排水の引き込み状況で金額が変わります。
私が見てきた範囲では、同じ機械構成でも物件によって工事費が大きくぶれます。だから「機械いくら」だけ聞いても意味がなく、物件込みで見積もるしかありません。
電気・ガス代などランニングコスト
ランニングコストの主役は、ガス代・電気代・水道代・テナント賃料・決済手数料です。乾燥機はガス消費が大きく、稼働が増えるほど光熱費も増えます。
ここで具体的な単価を断定しないのは、料金単価が地域とガス会社で変わり、TOSEIの公開情報に固定値が無いからです。見積もり時に「想定稼働での月次光熱費」を必ず出してもらってください。
投資回収期間と収益モデルの考え方
収益モデルはシンプルです。売上は「1日の利用回数 × 単価 × 営業日数」。そこから光熱費・賃料・手数料・保守費を引いた残りが利益になります。
回収を早めたいなら、台数を増やすより回転を上げる発想が効きます。私の取材では、雨天の布団需要や近隣の単身世帯の数が、回収スピードを左右していました。立地が9割、という肌感です。
開業から運営までの流れとサポート体制
TOSEIは開業前の届出から制度活用まで案内しています。流れを押さえれば、思っているほど複雑ではありません。

問い合わせから導入までのステップ
おおまかな流れは、相談→物件・商圏の検討→機械構成と見積もり→資金計画(融資・補助金)→届出→工事→開店です。保健所への開業届は前述のとおり現地確認があるため、開店日から逆算して早めに動きます。
立地選定・商圏分析のポイント
立地は、単身世帯・共働き世帯の多さ、駐車場の有無、夜間の人通り、競合店の距離で見ます。布団や靴を狙うなら、その需要がある住宅地かどうかも見ます。
正直、ここを業者任せにする人ほど後で苦しみます。自分で平日の夜と週末に現地に立ってみる――この一手間が一番効きます。
メンテナンス・保守サービスの内容
TOSEIの主力製品には5年保証の案内があります。乾燥機はホコリ(リント)の清掃が稼働と安全に直結するため、定期清掃の習慣化が欠かせません。
私が勧めるのは、保証の範囲と、保証外で実費になる項目を契約前に紙で確認しておくこと。後から「これは別料金です」で揉めるのを防げます。
補助金・助成金など開業支援制度
資金面はここが本題です。TOSEIが案内している制度の上限額を表にまとめました。条件・期限は年度で変わるため、申請前に必ず最新を確認してください。
| 制度 | 上限・優遇の目安 |
|---|---|
| 事業再構築補助金 | 最大1.5億円 |
| ものづくり補助金 | 1,000万円 |
| 創業補助金 | 100〜200万円 |
| 小規模事業者持続化補助金 | 50〜100万円 |
| 日本政策金融公庫の低利融資 | 基準金利から▲0.9%/無担保保証枠2,000万円 |
| 保証協会融資 | 通常保証枠8,000万円+特別保証8,000万円 |
| 経営革新計画の優遇 | 無担保保証枠8,000万円増加/公庫融資の利率▲0.65% |
| 中小企業経営強化税制 | 即時償却または取得価格の最大10%の税額控除(適用期限 令和7年3月31日) |
特に中小企業経営強化税制の税額控除(取得価格の最大10%)と即時償却は、設備投資の大きいコインランドリーと相性が良い。適用期限は令和7年3月31日と案内されているため、入替や新規導入を考えるなら期限の確認が先決です。
フランチャイズ加盟と独立開業はどちらを選ぶか
よく聞かれますが、私の立場ははっきりしています。資金と知見の両方が乏しいならフランチャイズ、どちらかに余裕があるなら独立寄りで検討する、です。

それぞれのメリットとデメリット
フランチャイズはノウハウと立地調査の支援が得られる一方、ロイヤリティで利益が削られます。独立は自由度と利益率が高い反面、立地判断も運営も全部自分の責任です。
正直、ここはきれいに半々ではありません。初めての人ほど、最初の立地判断で失敗すると致命傷になる。だから「最初の一店目だけ支援を厚く」という折衷も現実解です。
他社メーカーとの比較・選び方
メーカー比較は、つい「機械の性能」だけで見がちです。私はそこに「補助金・税制の案内まで踏み込んでいるか」「決済とクラウドの整備状況」「保証年数」を加えて見ます。
TOSEIはこの3点で、補助金案内・キャッシュレスとクラウド・5年保証がそろっている。比較するなら、他社についても同じ3軸で並べて、見積もりを取って判断してください。横並びにしないと差は見えません。
失敗しないための現場目線の注意点と導入事例

10名以上のオーナー取材で見えた、つまずきと成功の分かれ目をまとめます。機械より人と立地の問題のほうが多い、というのが正直な結論です。
よくある開業の失敗パターン
多いのは三つ。立地を業者任せにして客が来ない、初期に台数を盛りすぎて回収が遅れる、保健所の届出を後回しにして開店が遅れる――この順でよく見ます。
届出は前述のとおり現地確認があり、すぐ許可は下りません。ここを甘く見た人が、内装は終わったのに開けられない、という事態になります。
成功している店舗の共通点
伸びている店は、立地の根拠が明確で、キャッシュレス導入で現金トラブルが少なく、トラブル時の連絡導線が分かりやすい。地味ですが、この三つがそろっています。
派手な集客より、来た客を取りこぼさない設計のほうが効く。これは取材を重ねて一番腑に落ちた点です。
TOSEI導入店舗の事例紹介
TOSEIは直営の「TOSEI Laundry 長久手店」を運営し、空き状況や店舗からのコメントを発信しています。公式の発信は、運営のリアルな空気を知る手がかりになります。
コインランドリーtoseiのよくある質問
相談で繰り返し受ける質問に、確認できる事実だけで答えます。

よくある質問
最後に一つだけ。機械選びで迷う前に、候補物件の前に立って人の流れを見てください。そのうえでTOSEIに相談し、補助金・税制の適用可否と月次光熱費まで含めた見積もりを取る――この順番が、私が一番おすすめする最初の一歩です。
