ホーム › コインランドリーフランチャイズとは?費用・始め方・本部の選び方を解説

コインランドリーフランチャイズとは?費用・始め方・本部の選び方を解説

村田 誠一 / 更新:2026-06-18
コインランドリーフランチャイズとは?費用・始め方・本部の選び方を解説
「コインランドリーを始めたいけど、自分一人でやれる自信がない」——開業相談でいちばん多いのがこの悩みです。結論から言うと、未経験なら本部のノウハウを借りられるフランチャイズは有力な選択肢です。ただし費用の総額や契約の縛りを理解しないまま入ると、思わぬところでつまずきます。

この記事では、コインランドリーフランチャイズの仕組み、初期費用の内訳、開業までの流れ、本部の選び方、そして撤退リスクまで、出典つきで整理しました。

私は中小企業診断士として開業支援に12年携わり、コインランドリーの開業オーナー10名以上に取材してきました。きれいごとだけでなく、現場で見た正直な実態も書きます。

コインランドリーフランチャイズとは?仕組みと特徴をやさしく解説

[恐怖のFCビジネス]コインランドリー投資の現場の口コミを20件紹介します
[恐怖のFCビジネス]コインランドリー投資の現場の口コミを20件紹介します

まず定義から。コインランドリーフランチャイズとは、本部のブランド名・運営ノウハウ・設備調達のルートを借りて店舗を開く仕組みです。その対価として加盟金やロイヤリティを支払います。

フランチャイズの一般的な仕組みは、本部からノウハウやサポートを受ける代わりにロイヤリティを払う、というものです。

フランチャイズの基本的な仕組み(加盟金・ロイヤリティとは)

加盟金は、契約時に一度だけ払う「仲間に入るための入会金」のようなもの。ロイヤリティは、開業後に毎月払う「ブランドとサポートの使用料」です。

ロイヤリティは毎月5%〜10%程度が必要という解説があります。売上50万円なら月2万5,000円〜5万円、年30万〜60万円の負担という試算です。

本部が代行する業務には、売上管理、販促活動、清掃・集金、洗剤補充、機器メンテナンス、問い合わせ対応などがあります。ここを丸ごと任せられるのがロイヤリティの中身です。

独立開業(自営)との違いを比べる

自営は加盟金もロイヤリティもかからない代わりに、機種選定も集客もトラブル対応も全部自分でやります。フランチャイズはその逆。手間を金で買うか、金を手間で節約するか、という構図です。

フランチャイズと独立開業(自営)の比較
項目フランチャイズ独立開業(自営)
加盟金必要な本部が多い(不要の例もあり)不要
ロイヤリティ毎月5〜10%程度の例不要
運営サポート集金・補充・メンテ等を代行すべて自分
ブランド力本部の看板を使えるゼロから構築
自由度本部ルールに従う自分で決められる

正直に言うと、初めての一店舗目なら私はフランチャイズ寄りで考えます。集客と機器トラブルでつまずく人が多く、そこを支えてもらえる価値は大きいからです。

未経験・副業でも始めやすい理由

コインランドリーは無人運営が可能で、人件費を抑えやすいのが特徴です。店番が要らないため、本業を持ちながらの副業として組みやすい。

資格面のハードルも低い。コインランドリー経営に特別な免許や資格は不要です。ただし営業開始には「コインオペレーションクリーニング営業施設開設届」を保健所へ提出し、施設検査を受ける必要があります。

利用客層と需要が伸びている背景

共働き世帯の増加で「家事の時短」ニーズが高まり、布団やカーペットなど家庭の洗濯機で洗いにくい大物を持ち込む層が定着しました。取材したオーナーの多くが、雨の続く時期と週末に売上が伸びると話していました。

開業にかかる費用と資金の準備方法

いちばん気になるお金の話です。結論を先に言うと、フランチャイズでの開業は1,500万〜3,000万円程度が一つの目安です。

開業にかかる費用と資金の準備方法

初期投資の総額と内訳(設備費・物件取得費・内装工事費)

開業費用相場は坪単価60万〜150万円程度という試算もあります。20坪なら1,200万〜3,000万円程度です。広さと機種の数で大きく動きます。

内訳の一例として、加盟金・保証金は50万〜100万円、物件取得費は70万円からと案内している本部があります。本部・契約・物件条件で変わるため、あくまで一例として見てください。

初期費用の主な内訳(金額は一例・本部や物件で変動)
費目内容金額の目安
加盟金・保証金本部加盟・契約保証50万〜100万円(一例)
物件取得費敷金・礼金など70万円〜(一例)
設備・内装ほか洗濯乾燥機・工事等総額1,500万〜3,000万円に含む

注意したいのは、総額の大半を占めるのが洗濯乾燥機です。ここは中古やリースで圧縮できる余地があるので、後述します。

毎月かかるランニングコスト(水道光熱費・洗剤費・修繕費)

開業後は毎月の固定費がのしかかります。代表は家賃・水道光熱費・洗剤費・修繕費、そしてロイヤリティ。無人運営なので人件費は抑えやすい一方、ガス乾燥機を多く回す店は光熱費が重くなります。

修繕費を甘く見ないでください。取材では、開業から数年で乾燥機の主要部品交換が発生し、一度に数十万円が飛んだという声がありました。月々の利益から積み立てておく発想が要ります。

融資・補助金・助成金・リースの活用方法

自己資金だけで賄うのは現実的でない金額です。日本政策金融公庫などの融資が基本線になります。設備はリースを使えば初期の現金負担を下げられます。

補助金では、小規模事業者持続化補助金が使える場合があります。販路開拓や売上向上の取組が対象で、補助上限50万円・補助率2/3という案内です。ただし要件は毎年変わるため、必ず公的な制度ページで最新版を確認してください。

前述の洗剤QコインランドリーFCの案内に補助金の説明があります。制度そのものの最新要件は、掲載元ではなく公的な制度サイトで照合するのが安全です。

損益分岐点と投資回収までの目安

ここは独自に試算します。仮に売上を月50万円とし、ロイヤリティ5%(2万5,000円)を引くと、ロイヤリティ後の手残りは47万5,000円。ここから家賃・光熱費・洗剤・修繕積立を引いた額が利益です。

率直に言うと、回収期間は店次第で大きくぶれます。立地が当たれば数年で見えますが、外せば回収の話以前に固定費で赤字が続きます。だからこそ次の立地選びが最重要です。

開業までの流れと本部の選び方

段取りを知れば、不安はかなり減ります。問い合わせから開業まで、本部を選ぶ目線、契約で見る点を順に整理します。

開業までの流れと本部の選び方

問い合わせから開業までのステップ

大まかな流れはこうです。資料請求・事業説明会への参加、本部との面談と立地相談、物件選定、契約、内装・機器設置、そして保健所への開設届と施設検査を経て営業開始。届出が要る点は前述のとおりです。

開業までの主なステップ
段階やること
1. 情報収集資料請求・事業説明会への参加
2. 面談・立地相談収益試算・候補物件の検討
3. 契約加盟契約・条件の最終確認
4. 工事・設置内装工事・機器搬入
5. 届出・開業保健所へ開設届、施設検査後に営業開始

本部を選ぶときのチェックポイント

私が相談を受けたときに必ず見るのは、立地選定への関与度、開業後のサポート範囲、そして費用体系の透明さです。集金や機器メンテをどこまで代行するかは本部で差があります。

加盟金・ロイヤリティ・契約条件を横断で比べる

費用体系は本部ごとの差が非常に大きい。加盟金・ロイヤリティ・保証金が不要と案内する本部もあれば、ロイヤリティを毎月課す本部もあります。前述のランニングラウンドロマットの案内には不要の例があり、ロイヤリティ有りの試算は前述のAQUAの解説にあります。

費用体系は本部で大きく異なる(傾向の整理)
費用項目パターンAパターンB
加盟金必要不要の例あり
ロイヤリティ毎月5〜10%程度不要の例あり
保証金必要不要の例あり

つまり「相場いくら」と一括りにできないのがこの業界。複数本部から同じ条件で見積もりを取り、並べて比べるのが鉄則です。

契約書で確認したい注意点(契約期間・更新・中途解約)

契約書で私が必ず赤線を引くのは、契約期間と中途解約条件です。途中でやめる場合の違約金、更新時の条件変更、ロイヤリティの算定基準。ここを口頭の説明だけで済ませず、書面で確認してください。

失敗しないための立地選びと差別化の工夫

【衝撃】初期費用1500万円の回収に8年!?コインランドリー経営の特徴や赤字リスクとは?レンタルスペース運営と比較しながら徹底解説します。【レンタルスペース】
【衝撃】初期費用1500万円の回収に8年!?コインランドリー経営の特徴や赤字リスクとは?レンタルスペース運営と比較しながら徹底解説します。【レンタルスペース】

コインランドリーは「立地が9割」と言っても大げさではありません。設備は後から足せますが、場所は変えられない。ここに最も時間をかけるべきです。

立地評価のチェックリスト

取材したオーナーの成功店に共通していたのは、駐車場のしやすさと、周辺の世帯構成でした。布団など大物を運ぶ客が多いため、車を横付けできるかは死活問題です。

立地評価チェックリスト
観点見るポイント
駐車のしやすさ車の出入り・台数・横付けの可否
周辺世帯共働き・ファミリー・単身の比率
視認性通り沿いで看板が見えるか
競合の有無近隣店の数・機種・混雑度
導線スーパー等への買い物動線上か

商圏分析と競合店との差別化のしかた

近くに既存店がある場合、同じ土俵で戦うと消耗します。大型乾燥機を厚くする、布団専用機を置くなど、近隣店が手薄な機能で差をつけるのが現実的です。本部の立地選定力をここで借りられるかが効きます。

集客・マーケティングの具体策(チラシ・アプリ・会員施策)

開業直後はとにかく認知が課題です。商圏内へのチラシ投函、初回割引、アプリやLINEでの会員化。地味ですが、近隣世帯に一度使ってもらう仕掛けが効きます。リピートが取れれば無人でも回り始めます。

メリットとデメリット・リスクを正直に整理

良い面だけ並べる記事は信用しないでください。ここでは正直に、偏りも含めて書きます。

メリットとデメリット・リスクを正直に整理

フランチャイズに加盟するメリット

最大の利点は、未経験でも本部のノウハウと看板を使える点です。集金・洗剤補充・機器メンテ・問い合わせ対応まで代行してもらえる本部なら、副業として両立しやすい。無人運営で人件費を抑えられるのも前述のとおりです。

見落としがちなデメリットと注意点

正直、デメリットの比重も小さくありません。ロイヤリティが利益を継続的に削ること、本部ルールで自由度が下がること、そして費用体系が不透明な本部だと総額が読みにくいこと。年30万〜60万円のロイヤリティ負担は、薄利の店には重い。

失敗事例・撤退リスクと撤退コストへの備え

私が見た失敗の典型は、立地を妥協した店です。家賃の安さに惹かれて人通りの少ない場所に出し、客数が伸びず固定費で沈む。撤退時には機器の撤去費や原状回復費が発生し、初期投資を回収できないまま終わります。

備えとして、契約前に中途解約と撤退コストの条件を必ず確認すること。そして開業後は修繕積立を欠かさないこと。この二つで、最悪の事態の傷は浅くできます。

オーナーの運営実態と収益を伸ばす方法

開業後のリアルな手間と、収益を伸ばす打ち手をまとめます。無人とはいえ、放置で儲かるわけではありません。

オーナーの運営実態と収益を伸ばす方法

オーナーの稼働時間と運営の手間のリアル

本部が清掃・集金・補充を代行する場合、オーナーの稼働は思うより軽い。とはいえ取材では、巡回や清掃の最終確認、クレーム時の判断などで、週数時間は店に関わるという声が多数でした。完全放置にはなりません。

複数店舗展開で収益を最大化する考え方

一店舗で運営が軌道に乗ったら、二店舗目で収益は伸ばしやすい。立地選定や機器選びのノウハウが自分の中に蓄積され、二店舗目以降は判断が速くなるからです。ただし固定費も比例で増えるため、一店舗目の黒字化を確認してから動くのが順序です。

税務・確定申告・法人化を考えるタイミング

副業でも一定の所得が出れば確定申告が必要です。私の感覚では、複数店舗で利益がまとまり始めた段階が法人化の検討どき。税負担と社会保険のバランスで判断が変わるので、税理士に一度相談する価値があります。

最新トレンド(無人運営・キャッシュレス・省エネ設備)

無人運営と相性が良いのがキャッシュレス決済です。両替の手間が減り、利用データも取りやすい。省エネ性能の高い乾燥機は光熱費の負担を下げ、長く見れば利益に効いてきます。設備選びの段階で、ここを本部に確認しておきたい。

よくある質問(費用・始め方・サポート)

【毎月40万円が消えていく】コインランドリー投資で見た赤字地獄
【毎月40万円が消えていく】コインランドリー投資で見た赤字地獄

開業相談で繰り返し聞かれる質問に、出典つきで答えます。

よくある質問

コインランドリーフランチャイズとは?
本部のブランド・運営ノウハウ・設備調達ルートを借りて店舗を開き、対価として加盟金やロイヤリティを払う仕組みです。本部は売上管理・販促・清掃集金・洗剤補充・機器メンテ・問い合わせ対応などを代行します。
コインランドリーフランチャイズの費用は?
フランチャイズでの初期費用は1,500万〜3,000万円程度が一つの目安です。坪単価60万〜150万円程度(20坪で1,200万〜3,000万円程度)という試算もあります。加盟金・保証金50万〜100万円、物件取得費70万円〜という一例の案内もありますが、本部や物件で大きく変わります。
コインランドリーフランチャイズの始め方は?
資料請求・事業説明会への参加から始め、立地相談・物件選定・契約・工事を経て、保健所へ『コインオペレーションクリーニング営業施設開設届』を提出し施設検査を受けてから営業開始です。特別な資格や免許は不要です。
ロイヤリティはどのくらい?
毎月5〜10%程度が必要という解説があります。売上50万円なら月2万5,000円〜5万円、年30万〜60万円の負担という試算です。一方で加盟金・ロイヤリティ・保証金が不要と案内する本部もあり、費用体系は本部ごとに差が大きいです。

最後に一言。コインランドリーは無人で回せる魅力的な事業ですが、立地と契約条件の詰めが甘いと簡単に赤字に転びます。まずは複数の本部に資料請求と説明会予約をして、同じ条件で見積もりを並べることから始めてください。それが失敗を避ける一番の近道です。

この記事について質問できますAIが記事をもとに答えます
こんにちは。この記事について、下の候補から選ぶか、自由に質問できます。

村田 誠一

中小企業診断士(登録番号保有) ・ コインランドリー開業オーナー10名以上への取材実績
開業支援コンサルタント歴12年

中小企業診断士として独立系事業者の開業支援に10年以上携わり、コインランドリー事業については実際の開業オーナーへの取材や収支データの収集を重ねながら記事を執筆しています。数字の裏付けと現場の実態を大切に、読者が自分ごととして判断できる情報を届けることを心がけています。

メルマガ登録

村田 誠一
村田 誠一
中小企業診断士として独立系事業者の開業支援に10年以上携わり、コインランドリー事業については実際の開業オーナーへの取材や収支データの収集を重ねながら記事を執筆しています。数字の裏付

記事には書ききれない現場のリアルや最新の動きを、わたしから直接メルマガでお届けします。よかったら登録してください。

登録は無料・いつでも解除できます。